地理学教室恒例の磐梯巡検では、福島県の猪苗代湖畔にて湖陸風の観測、自動車による移動観測の実習を行っています。 2005年も例年どおり実習が行われました。ここでは実習の様子を写真で簡単に紹介したいと思います。
1.気温観測機器設置
院生が気温の固定点観測機器を設置して、気候の巡検が開始します。
雨よけの中に入ったロガー付気温計の設定 |
センサー、気温計の取り付け作業 |
2.湖陸風観測実習
猪苗代湖の南北で風船を飛ばして上空の風(湖陸風)の状態を観測しました。前日の天気予報では雨でしたが、 実習当日は早朝に雨が上がり、その後は一日中晴れました。猪苗代湖の南北2地点で風船を飛ばし、上空の風の状態を 調べることで、猪苗代湖の湖陸風循環を捉える目的の実習です。
使用した観測機器 |
観測機器の設置作業開始 |
観測機器設置完了 |
水平レベルの設定中 |
風船の準備 |
観測開始時の気温、風の測定 |
風船を飛ばす準備完了 |
風船飛び立ち観測スタート |
風船を経緯儀で見えなくなるまで追いかけます |
猪苗代湖の北側ではパソコンを用いた観測です |
猪苗代湖南側でも基本的な作業は同じです |
南側ではアナログ式の経緯儀を用いた観測です |
頻繁に数値(水平角、仰角)を読み取る必要があります |
風船を追う人は一秒も気を抜けません |
夜間も日中と同様の風船による上空風の観測を行いました |
風船に電球を付けて経緯儀で光を追いかけました |
3.打ち上げ
夜間観測を行った後、打ち上げを行いました。気候分野は磐梯巡検の最後の順番だったためか、3年生は磐梯巡検全体の打ち上げとしても盛り上がっていたようです。