2005年6月 中国内モンゴル砂漠化調査



 先日、先生の調査のお手伝いとして、内モンゴルへ行ってきました。気候分野では気温や降水量,風をなど測る観測機を新たに2台設置し、これまでのデータを回収してきました。 地表被覆や大気現象の写真を中心にいくつか紹介してみたいと思います。



車窓から見える山は森林に覆われていなく、表土がわりと露出しています。山に書いてある文字は「美しい森を戻そう」という意味だそうです。
 
 

車に積もった細かい黄土色の砂。ここは黄砂のふるさとです。ちなみに写真に写った英語は観測機の箱です。自動で気温や降水量,気圧などを測ってデータを残すことができるスグレものです。
 

雲から出る黒く見える煙は草原に降る雨です。
雨の降った場所は草の育ちがいいので、放牧民はこの雨を見て家畜を連れて移動するそうです。
 

砂あらしに巻きこまれた時の写真です。
6月は砂あらしのシーズンではないそうですが、視界がなくなり暗くなりました。最盛期の3月には毎日のように砂あらしが発生し、ひどい時は一日中吹き荒れている日もあるそうです。
現地の人によると90年代以降砂あらしが増えたとか。
 

地平線に沈む夕日です。日本で見られる場所はめったにないのではないでしょうか。
現地の緯度は北緯42度くらい(日本では北海道南部付近)で緯度が高いのと、現地より東の北京時間に合わせているため、午後9時前まで明るかったです。
 

四子王旗という地域の乾燥地帯です。この周辺は大部分が砂漠で、植物はわずかに見られる程度です。こんなところにも人間が生活しているということに驚きです。
 

360°見わたす限りの大草原も、意外と草が敷きつめられているわけではありませんでした。密集した草がところどころに広がることで、遠くを見ると大草原に見えるんだと思いました。
 

大草原に浮かぶわた雲が印象的なモンゴルの風景です。とても静かで、聞こえるのは風の音くらいです。被覆状態や植生はどこも一様というわけではなく、地下水位などによって場所による違いが見られました。
 

家畜の世話をしている牧民の様子です。家畜の多くはヤギとヒツジです。ヤギはカシミヤとして毛をとるために、ヒツジは毛と食肉を得るために飼育されています。
 

現地での食事です。中華風の料理が多く、日本人の口にもわりと合うものでした。米はほどんど食べず、麺類やまんじゅうが主食です。また、ヒツジの肉はよく出ました。
 





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