仙台都心観測の様子(2004年夏)


 2004年8月3日(火)〜5日(木)に、M1の柴田君、川口さん、江越が中心となり、仙台都心の定禅寺通、錦町公園、勾当台公園で
NOxの測定、温湿度の観測を行いました。この観測は、東北大学工学部建築学科、東北工大建築学科との共同観測の一部
として行われました。

 観測期間は晴天となり、絶好の観測日和となりました。しかし、気温が上がり、連日30℃を超える暑さになりました。今回の観測は
「温熱環境の測定」もテーマの一つなので、対象日としては最適な日でしたが、屋外で観測や機器の見張りをしていた人にすれば
かなりつらかったようです。

 なお、気候ゼミのみならず地理教室の皆さんのご協力のもと、大きなトラブルもなく無事に観測を終えることができました。
ご協力ありがとうございました。観測結果などについては柴田君、川口さんが今後、報告してくれると思います。
ここでは観測の様子について写真で紹介します。


    1.準備

 準備では大気汚染濃度測定器の設置と温湿度を観測する機器の設置が主な作業でした。温湿度観測機器は、 強制通風管とセンサー、ロガー付温湿度計をポールにくくりつけたものです。

定禅寺通での温湿度観測機器の設置作業
 

錦町公園で使用した温湿度観測機器
 

    2.NOx測定の様子

 大気汚染物質であるNOx(NO、NO2)の測定は、定禅寺通と錦町公園の測定点でその地点の大気を黒い袋に吸い込ませます。 そして、その袋をホテルまで持って行き、ホテルに設置した大気汚染濃度測定器で濃度を測定しました。 この観測の他に、定禅寺通で汚染濃度の連続測定と固定観測点での積算濃度の測定も行いました。

大気吸い込み作業中。(錦町公園)
 

夜間も行いました。(錦町公園)
 

袋はホテルの部屋へ運ばれます。
 

各地点から袋が運ばれてきます。
 

大気汚染濃度を測定する機械です。
 

測定器と袋をチューブでつないで濃度を測定しました。
 

    3.移動観測の様子

 錦町公園と勾当台公園では気温分布を調べるために徒歩で移動観測を行いました。強制通風装置に気温センサーを入れ、 事前に決めたルートに従って、だいたい数十メートルおきに観測を行いました。1回に約1時間かかりました。

日中は炎天下での観測になりました。(錦町公園)
 

かなり暑そうです。(錦町公園)
 

日中は一人で行いました。(錦町公園)
 

夜間は暗いため二人で観測しました。(錦町公園)
 

    4.固定点観測の様子

 気温・湿度の一日の変化を観測するために、定禅寺通、錦町公園、勾当台公園で温湿度の固定点観測を行いました。 定禅寺通では、県民会館(定禅寺通北側)、ホテル定禅寺(定禅寺通南側)のバルコニーを使わせてもらい、鉛直方向の温湿度を観測しました。 設置したのは1.準備でも紹介した温湿度観測機器です。

4−1.定禅寺通北側(県民会館)

樹冠より高い6階の固定観測点
 

下から見上げた2階の固定観測点
 

樹冠と同じ高さの4階の固定観測点
 

4−2.定禅寺通南側(ホテル定禅寺)


南側のホテル9階の固定観測点
 
4−3.錦町公園

錦町公園入口の固定観測点
 

芝生上の固定観測点とマイクロアネモ
 

裸地上の固定観測点
 

風向風速を観測するマイクロアネモ
 
4−4.勾当台公園

広場上の固定観測点
 

水面近くの固定観測点
 

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